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| Hebei Yongxin Paper

自信と確信 - 華北市場に新板紙マシンが貢献

Hebei Yongxin Paper Co. Ltd.(河北永新紙業有限公司)は、新設段ボール原紙マシンのスタートアップによって、生産能力をこれまでの倍以上に増強し、成長を続ける中国北部市場における大手段ボール原紙メーカーとなりました。この新設増強プロジェクトに、アンドリッツは、古紙処理設備やオートメーションなど、全ての関連設備を含めて納入し、段ボール原紙マシン設備サプライヤーとして、中国市場のビジネスを拡大しました。

PM6はトリム幅5.6 m、設計能力1,100 m/min。これにより、河北永新紙業社の総生産能力は年産700,000トンに達し、中国北部最大の段ボール原紙メーカーとなる。

取材を行った2009年には、複数の競合他社が同地域で新マシンを建設していたにもかかわらず、生産統括マネージャーの Wu San Luo(呉三羅)

「スタートアップからまだ2ヶ月しか経っていませんが、多くの顧客がPM6で生産される原紙は品質が良く、購入したい製品であると認めてくださいます」。
生産統括マネージャー、呉三羅氏

氏は、同社の将来は明るいという自信を示していました。それは、河北永新紙業社の顧客である段ボール加工工場に近接しているという優位性があるからです。

「顧客の中には、Kangshifu(康師傳)即席ヌードル、 Mengniu(蒙牛) ミルク、Yili(伊利集団)ミルク、 ノキア、モトローラ向けZhenyuan(振元)パッケージングなどのジョイントベンチャーがありますが、私達はこれらに限らず多くの加工会社へ販売しています。中国北部市場全体で、約200万トンの年間需要があり、高品質製品への需要が年々増加しています」と呉氏は話します。

呉氏は、アンドリッツから一貫生産ライン(PM6)を購入する決断は、正しかったと確信しています。「スタートアップからまだ2ヶ月しか経っていませんが、多くの顧客がPM6で生産される原紙は品質が良く、購入したい製品であると認めてくださいます」。呉氏は話します。「河北永新紙業社は、新ラインの生産能力を超えた製品需要があるという、うれしい課題に直面しています」。

河北永新紙業社は今や、中国北部最大の段ボール原紙メーカーであり、中国全体で大手15社の製紙会社の一角を占めています。同社は大変にオープンで、将来のコンペティターとなるかも知れない会社の工場見学も受け入れています。これまでにヨーロッパ、中国、他のアジアの国々の企業が、北京から約3時間の距離にあるこの工場を訪れました。

主な市場はなお南部にあると思われるのに、河北永新紙業社は何故北部に投資したのでしょうか? アンドリッツの製紙機械中国販売マネージャーであり、このプロジェクトでコーディネーターを務めた Ma Ping(馬平)

「PM6のスタートアップ後、河北永新紙業社はこの経済圏における最大のクラフトライナーメーカーとなっています」。
アンドリッツの製紙機械中国販売マネージャー、馬平

は、その背景について次のような見解を述べます。「1990年代初期に、珠江デルタ地域は猛スピードで発展し、包装材料の莫大な需要がありました。その後、長江デルタ地域が発展しました。経済発展のバランスを取るため、中国政府は2000年に渤海周辺経済圏の開発促進に着手し、ここを中国第3の経済発展地域にしたいと考えています。PM6のスタートアップの後、河北永新紙業社は、この経済圏における最大のクラフトライナーメーカーとなっています」。

top 国際標準

呉氏によると、河北永新紙業社では技術・価格両面の検討を重ねた後、アンドリッツを選択したと言います。ちなみに、呉氏自身のアンドリッツとの出会いは、Jiangxi Paper Industry Co.(江西紙業)で働き始めた1970年代、脱墨ライン新設計画の打合せをした時だったそうです。「私たちは、河北永新紙業社に国際標準の製品をつくる高性能生産ラインを建設したいと望んでいました。一方アンドリッツは、抄紙機の分野での販売を増やしたいと考えていました。私たちは、アンドリッツが最先端の古紙処理設備、アプローチシステム、ティシュマシンを納入していることを知っていたので、アンドリッツの段ボール原紙マシンも技術的に優れているに違いないと信じたのです。結果として、その判断が正しかったことが十分に証明されましたね」。

河北永新紙業社は、 古紙処理設備、アプローチシステム、抄紙機本体、オートメーションを含めて全システムをアンドリッツから購入するとともに、プロジェクト全体の統括を任せました。契約締結は2007年3月、建設開始は2008年6月でした。

top ひとつの目標に向けて

2年に及んだこの一大プロジェクトには、多くの企業が関わっていました。約2,500にもおよぶコンポーネントが中国で購入あるいは製造され、1,850の部品がオーストリアから輸送されました。機器は広東省仏山市のANDRITZ Technologies社の工場で製作されただけでなく、中国の19社、ヨーロッパの31社のサブサプライヤーがプロジェクトに参画しました。

「アンドリッツのスタッフは、据付、コミッショニング、スタートアップの監督のため、そして今は最適化のため、現地に常駐しています」と呉氏は話します。「細部についての打ち合わせも、大変スムーズに進みました。それはきっとPM6を最適生産の状態に持って行きたいという両社共通の目標があったからだと思います」。

top 効率的、かつ環境にやさしい

PM6は2009年4月6日にスタートアップしました。“高品質段ボール原紙を生産するための最も効率の高い装置”という、アンドリッツのPrimeLineデザインコンセプトがこのPM6にも忠実に活かされています。

「このマシンに用いた、希釈水制御型ヘッドボックス、シュープレス、 フィルムプレス(サイズプレス)、カレンダーなどは先進的で、それぞれが最高の技術レベルを争う機器だと思います」と呉氏は話します。

アンドリッツの納入範囲は、 古紙処理用全設備、アプローチフローシステムに始まり抄紙機までの一貫設備です。抄紙機は、マルチレイヤーPrimeFormフォーマー、 PrimePress Xシュープレスを装備し、また、 ドライヤーパートは、シングルティア部とダブルティア部の両方からなり、カレンダー、フィルムプレス(サイズプレス)、エアターンを装備しています。PrimeReelは最大直径3.6mまでのジャンボロールを巻くことができます。古紙処理設備、抄紙機のほかに、アンドリッツは オートメーションパッケージ も納入しました。これは、コンディションモニタリングシステムと、油圧・空圧コントロールシステムとを備えており、品質・運転両面の制御を行います。

この抄紙機は、米坪100~200 g/m²のクラフトライナーを生産できる設計で、現在は110~175 g/m²の範囲の製品を生産しています。生産能力は、クラフトライナーまたはライナーボード年産400,000トンで、これにより河北永新紙業社の生産能力は年産700,000トン以上に増加します。

「私達の新しいPM6は、ワールドクラスで、世界中の高性能抄紙機に引けを取りません」と副チーフエンジニア兼PM6製造部長の Yuan Youming(袁佑銘)

「私達の新しいPM6は、ワールドクラスで、世界中の高性能抄紙機に引けを取りません」。
副チーフエンジニア兼PM6製造部長、袁佑銘氏

氏が話します。「プロジェクトの初めから終わりまで、また現在行っている最適化期間中、アンドリッツは技術者、スペシャリストを常駐させました。これはPM6の完成度を高める上で大いに貢献しました。またその中で、私達は如何にすればこのマシンからその能力を最大限に引き出すことが出来るか知ることができました」。

環境問題も、この新しい製造ラインの計画中、留意されていたことの一つです。中国政府は、水消費量とCOD排出値に関する規制を強化しました。その新しい基準によれば、全ての排水は生物処理されなければならず、抄紙機での用水使用量は、製品1トンあたり20 m³以下でなければなりません。

「PM6では水消費量が紙1トン当たり7m³まで減少しています」と呉氏は話します。「既設のPM5では15m³ですからその違いが分かるでしょう。シュープレスの効果で蒸気消費量も下がりました。高度なオートメーション(約8,000 I/O)は、省エネルギーに役立っています」。

top バージンパルプのような

袁氏は言います。「原料の大半は 古紙です。でも、アンドリッツの先進的な古紙処理技術のおかげで、この新ラインからの最終製品はまるでバージンパルプでできているようでしょう」。

PM6は、合計1,570 t/日の3つのパルプラインからの原料を使います。1,000 t/dのミックス古紙ライン、350 t/dの段ボール古紙ライン(OCC)、220 t/dのバージンパルプラインです。

現在は、河北永新紙業社は自社経営の古紙回収会社によって集められた中国のミックス古紙を使用しています。「我々は、このプロジェクトの一環として、北京、天津、哈爾浜、瀋陽に古紙回収会社を設立しました」と袁氏は話します。「それらの会社から1日1,000トンの古紙を集めています。さらに米国から毎月15,000トンのOCC、南米から4,000トンのクラフトパルプを輸入しています」。

「アンドリッツの古紙処理設備は、古紙を穏やかに離解し、また、段古紙から長繊維を分級することができるので、この抄紙機が最高品質のAグレードライナーボード(表層はクラフトパルプ)を生産することを可能にしています」と呉氏は話します。「この製品は、もちろん低品質グレードよりも優れた強度特性を有します。操業面からいえば、生産性が高く、バランスが取れており、高いエネルギー効率で運転できるプラントです」。

top 古紙を活かす

中国北部の大都市は大量の古紙を発生させていますが、これまで古紙を活用して段ボール原紙を生産する大手企業は多くはありませんでした。これが河北永新紙業社の段ボール原紙ラインが新設された理由の一つです。

河北永新紙業の社長Jin Guoming(金国明)氏は、同社の出資比率を説明します。「河北永新紙業は2003年に設立されました。今日、Hong Kong Wing Fat Printing Co. Ltd.(香港永発務公司:パッケージ印刷会社)が80%、Tianjin Xinnan Trading Co. Ltd.(天津新南易有限公司:古紙回収会社)が20%を所有しています」。

top 着実に前進

ANDRITZ Küsters社の Martin Dahlmann

「PM6の担当者達に関して私が素晴らしいと感じたことは、習得することに対する彼らの熱心さとやる気です」。
Andritz Küsters社のサービスエンジニア、Martin Dahlmann(左)

は、サービスエンジニアとして、最適化の間、河北永新紙業社に2ヶ月滞在しました。「今では同工場のオペレーターもメンテナンスチームも、新しいマシンに使われている新技術、メンテナンス、操業方法について習熟しています」。

「PM6の担当者達に関して私が素晴らしいと感じたことは、習得することに対する彼らの熱心さとやる気です」。Dahlmannは話します。「彼らは的を射た質問をして、常に新しいことにトライしようとします。我々と河北永新紙業社との協力関係は、言葉の壁があるにもかかわらず、大変良好なものです。通訳者の助けを得て、大きな障害が生じることなく、我々は着実に前進しています」。

top アンドリッツの納入設備

PrimeLine抄紙機:
ワイヤー幅: 6.2 m
設計抄速: 1,100 m/min
生産量: 400,000 t/y 以上
最終製品: クラフトライナーおよびライナーボード
希釈水制御型ヘッドボックス
PrimeForm SW フォーマー
PrimePress X Twin ダブルシュープレス
カレンダー、フィルムプレス(サイズプレス)、エアターンを装備したドライヤーパート一式
PrimeReel リール

原質調成およびアプローチフローシステム:
FibreSolveパルパー、クリーナー、スクリーン、分級スクリーン、ディスパーザー、シックナー、リファイナー
独立した3系列のマシンアプローチシステム
セーブオールとブロークシステム
マシン下パルパー

オートメーション:
全生産ラインの完全なDCSシステム、品質管理システム、コンディションモニタリングシステム
スタートアップ、コミッショニング、リモートメンテナンスのサービス


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